こんにちは
前回は整骨院で使える保険についておおまかに説明しました。
今回はその中でも一番身近な健康保険についてご案内します。
「保険を使って治療できますか?」と、よく聞かれます。
ご安心ください、使えますよ!
…と即答したいところですが、なかなかそうはいきません(^^;)
なぜなら、保険を使うには条件があるからです。
保険を使う基本的な条件として、
急性(スポーツをしていて捻った、ぶつけたなど)と
亜急性(何度も荷物運びをしていたらだんだん痛くなったなど)の理由で、
① 捻挫 … 各関節で起こる。むち打ちやぎっくり腰の関節が原因のものなど
② 打撲 … 転倒やスポーツなどで接触等をして打ち付けたものなど
③ 挫傷 … 肉離れ、筋肉がつったあとの残る固さと痛みなど
④ 骨折 … 応急処置と、その後は医師の同意を受けて治療
⑤ 脱臼 … 応急処置と、その後は医師の同意を受けて治療
が起こり症状が出たものが条件として当てはまります。
もちろん痛みを伴うものです。
この他、保険が使えない場合は
a 神経症状 … しびれ、感覚鈍麻、過敏、委縮など
b 病名のついた症状の関連症状 … ヘルニア、脊柱管狭窄症などでのaの症状につながるもの
c 肩こり・首こりなど … 筋疲労などで凝り固まった状態
d 症状が出た日時がはっきりしないもの … 直近一ヶ月以内にいつ・どこで・どうなったか理由が必要
e スポーツ後の筋肉痛やただの疲労感 … 疲労感か怪我かを見極めることが必要
f 症状が固定されて慢性的なもの … 日常の様子や治療前後での様子で変化がないもの
g 骨折・脱臼の応急処置後、医師の同意なく治療を続ける … 必ず医師の同意が必要
h 交通事故、労災の手続き後 … これらで請求中の部位
i 他の医療機関で同じ部位を同じ月に保険診療 … かけもち請求という状態は基本的に不可
以上のa~iについては保険適応ではありません。
これらはそれぞれ見極めが重要で、自分で判断することはなかなかできません。
しっかりと問診や検査をして状況や症状を聞き取り、専門的な立場から判断したいと思いますので、
お気軽にお問い合わせ、ご相談ください。
「肩こりだから保険は使えない…」とあきらめず、痛みがあるのかないのか、原因が何かないかを、
検査、問診を通して一緒に考えていきましょう。
また、もしa~iに当てはまり、それでも治療したい場合は、
保険は使えませんが治療をすることはできます。
自費で治療することになりますが、
様々な治療技術、医療機器がありますので、何でもご相談ください。
当院の保険外治療については、後日ご案内します。
それでは今回はこの辺で(^_^)/
次回は「保険外治療(自費治療)について」です。
院長 畠山
感謝